※ 2016〜2018年まで弊社代表がTAUS Representativeだったため以下の解説文を掲載しています。現在はRepresentativeから退いています。
TAUSとは
TAUSとは、Translation Automation User Societyのことです。2004年に設立された翻訳関連の国際的な法人で、現在はオランダのアムステルダムを拠点としています。
設立当初から機械翻訳分野に強みを持っていますが、最近では翻訳(機械も人手も)の「品質評価」に力を入れています。
TAUS DQFとは
DQFとは、Dynamic Quality Frameworkのことです。TAUSが提供する翻訳品質評価のためのフレームワーク(枠組み)です。フレームワークなので、評価手法自体に加えて、さまざまなツールも提供しています。2012年に発表され、現在も改良が続けられています。
翻訳業界における従来の評価手法は、エラーベースのもの(例:LISA QAモデル)が主流でした。しかし従来の手法には批判がありました。例えばどのようなコンテンツにも同一の基準が用いられる(one-size-fits-all)といった批判です。TAUSは、異なるタイプのコンテンツには異なる評価手法を用いるべきだという考え方に基づき、動的なDQFを提唱しました。
ただしエラーベースの手法は有用であるため、DQFもエラーを利用した評価をします。DQFにおける具体的なエラー内容は「DQF-MQMエラー分類」をご覧ください。