(本リリースのPDFはこちら。ページ下部で写真ダウンロード可)
合同会社グローバリゼーションデザイン研究所は、プログラミングで求められる英語力を測定して認定する「プログラミング英語検定」のベータ版を提供開始するとともに、プログラミングで必須の英単語をまとめた「プログラミング必須英単語600+」をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開しました。
現代のプログラミングにおいて英語力は不可欠です。リファレンスやソースコード内のコメントを英語で読んだり、関数名を英語で付けたりする必要があります。受験者が本検定に向けた学習をすることで英語力を高め、その結果として効率的にプログラミングができる力を身に付けてもらうことを目的としています。
当面、本検定は無料で受験できるベータ版で提供し、2020年初めに正式版の公開を目指します。試験設計と作問は『アプリケーションをつくる英語』や『ITエンジニアのための英語リーディング』など関連著書が複数ある、弊社代表の西野竜太郎が担当します。
また本検定開始と同時に、プログラミングで必須の英単語をまとめた「プログラミング必須英単語600+」をクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC BY-NC-SA 4.0)で公開しました。どなたでも無償で入手し、プログラミング英語の学習や知識確認にご活用いただけます。
リンク
- プログラミング英語検定ウェブサイト: https://progeigo.org/
- プログラミング必須英単語600+: https://progeigo.org/learning/essential-words-600-plus/
検定詳細
対象者
高校在学〜卒業以上程度の英語力を持つプログラマーや志望者が主な対象です。
試験レベル
レベルは「ベーシック」と「アドバンスト」の2つです。
(ベーシックは高校在学程度、アドバンストは高校卒業程度以上程度の英語力が目安)
受験方法
当面はウェブのみとし、会場試験は検討中です。
問題カテゴリー
語彙、文法、読解、英作文の問題とします。リスニングやスピーキングは対象外です。
出題内容
出題元となるドキュメント・タイプは以下の4種類です。
- ソースコード(例:関数名、コメント)
- APIリファレンス(例:クラスやメソッドの説明)
- マニュアル/ヘルプ(例:開発ツールの使用方法)
- ユーザー・インターフェイス(例:ボタン、エラー・メッセージ)
試験設計
西野 竜太郎(にしの りゅうたろう)
IT分野の英語翻訳者。産業技術大学院大学修了(情報システム学修士)、東京工業大学大学院博士課程単位取得退学(専門は言語学)。
関連著書
- 『アプリケーションをつくる英語』(2012年、達人出版会/インプレス)
- 『現場で困らない! ITエンジニアのための英語リーディング』(2017年、翔泳社)
- 『ソフトウェア・グローバリゼーション入門』(2017年、達人出版会/インプレス)
問題サンプル
(1)ソースコードのコメントに次の記述があった。下線の英語に対応する日本語として最も適切なのはどれか?
For example, the number 3.141 will be printed as “3.14”.
- 交換される
- 計算される
- 出力される
- 修正される
(2)ソースコードに次の関数があった。名前から何をすると想像できるか、最も適切なものを選べ。
create_backup_file()
- 消去するファイルをバックアップする
- 後方互換性があるファイルを作成する
- バックアップ・ファイルを作成する
- あとでファイルを作成する